ごあいさつにかえて
こぎん刺しを教える、ということを仕事にして6年が経ちました。
最初は手探り状態から、さまざまなアドバイスやサポートを受けここまで続けることができました。
そんな6年間はあっという間のようでとても長い時間でした。
なんと表現したら良いでしょう。人生観が三巡くらいして、人生を何度も繰り返しているようでした。
そんな中、こぎん刺し教室というのはとてもほっとする場所で、言わば帰って来る場所、戻るべき場所、そして迎えてくれる場所、繋ぎ止めてくれる場所であったように思います。
優しく、向上心があり、センスと遊び心を持った素敵な生徒さん達に囲まれ、こぎん刺し教室のなかったかも知れない人生と比べると、ずいぶん充実した優しい時間を過ごしてきたのではないかと思います。
6年間の感謝の気持ちとして、何か生徒さん達に恩返しはできないかと、思い出となることはできないかと考え、今回の展示会を開くに至りました。
折悪しくコロナの劇風に翻弄されましたが、こうして無事開催できたことに感謝すると共に、このような時だからこそ、繋がりや手仕事のぬくもりを再確認できたことを嬉しく思います。
皆様への感謝の気持ちを込めて、そしてこぎん刺しがより良いものとなりますよう祈り、またおひとりおひとりの成長を祝して、ここにごあいさつとかえさせて頂きます。
令和3年 2月吉日
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