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角舘こぎんの夕べ 第3夜

毎夜のお付き合いありがとうございます。 Day art challenge 3〜角舘こぎんの夕べ〜第3夜でございます。 先日おはなしした角舘のこぎんとその条件、 ・モドコ(伝統模様)を使う事 ・麻生地に綿の糸でさす事 ・自然の染料で染める事(できれば青森の草木) ですが、今夜はこの3つについて掘り下げてお話できたらと思います。 <模様について> 角舘は、現在まで残っているモドコ(伝統模様)を使い、組み合わせや配置で、作家表現をしています。 ここでこだわりたいのが、模様の新旧です。昭和中期に出現した、比較的新しいものもあるので、その吟味の上、どのように表現したいかを思案し、新旧のモドコを組み合わせて模様を制作して行きます。 ただ、製図をしていて思うのは、古い模様というのは本当に理にかなっているということです。痛感と言っても過言ではありません。 なぜなら昔のモドコは、表の模様の美しさだけでなく、裏模様の糸の渡りまでおそらく計算されているからです。 不自然に糸を飛ばす事なく、自然な流れで次の段へと繋がって行く。これは現代の模様にない特徴だと考えています。 デザインとして、完成しているのです。まさしく用の美と言えるでしょう。 安定した美しさをもつこぎんは、そこに手を加えようとすると、たちまちアンバランスになります。(と、私は感じています。) そんな模様を作った過去の彼女たちの美意識と知恵は、現代で暮らしている私には到達できない境地にあると感じています。 デザイン的理由、そしてやはり過去の作品をリスペクトする気持ちから、私は伝統模様を重点的に使いたいと考えています。 <糸と布へのこだわり•草木染めについて> 角舘のこぎんは、綿糸と麻布を草木で染色することから始まります。 なぜ麻布、綿糸にこだわるかというと、これも昔からの組み合わせだからという理由と、当時の農民達の知恵の結晶を再現をしたい気持ち。そして何より私自身、麻の風合いと綿のあたたかさに惹かれているからです。 現在、天然素材である綿や麻はなかなか高価でありますが、以上の理由から、こだわり使用して行きたいと考えています。 そんな糸や布を青森で育った草木を自ら収穫し、煮出して染色します。草木染めという古来からの技術を使うのも、古作のものに少しでも近づけたらという思いからです。 またもう一つ、モドコという決まったデザインを使わなくてはならないこぎん刺し(これは私が自分に課した制約ではありますが)の中で、唯一自分を表現できる余地だと感じたから。また、四季豊かな青森の自然を惜しむ事なく活かしたいと考えたからです。 そしてなにより草木染めの美しさに魅せられ、その色との一期一会がとても新鮮に感じられるからです。 さて、角舘こぎんの夕べ•第三夜いかがでしたでしょうか。普段漠然と思っていることをこうして文章にするのは難しい反面、自分の意志の確認にもなっています。 今夜もお付き合い頂きありがとうございました。 第四夜のテーマは<今までのこぎん刺し><これからのこぎん刺し>です。 それではまた明晩。よろしくお願い致します。 作品画像1枚目 モドコから派生させた模様総刺のアップ

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