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追記

ここ2日程寒さは緩みましたが、冬へのカウントダウンはとうに始まっています。

晩秋という季節が好きです。色とりどりだった山はモノトーンへと移行していきます。

しかし足下ではタンポポが咲いていたりして。

そして何故かポットのミニトマトが数個、葉が落ちているのにも関わらず、赤く熟しています。

けどそう遠くない未来、そんなものたちを氷づけにする冬がやってきます。

そして夜ごとに冴えていく星が、やっぱりそう告げています。

もうすぐ植物たちが眠りにつく季節がやってきます。

その昔津軽では、農閑期であるこの時期は手仕事の季節でした。

夏に栽培した(あるいは自生している)麻を、績み織って、こぎんを刺しました。

この時代、こぎんを刺す手間は布を作る労力に比べれば10分の1にも満たなかったそうです。

こぎん刺しは冬の閉ざされた時間があったからこそ発展した技術なのです。

豊かなこの時代、その技術に到達できる術はあるのでしょうか。

もしも無かったとしても、責任を持って接していくべきなのでは、と最近考えています。

独立して3年になります。作家として少しずつ物心が芽生えてきた気がします。

時間の流れは平等ではありません。

その中で、じっくりと手間をかける作業は、人生をかけた戦いに等しいかもしれません。

(だいぶオーバーな言い方をすればですが!)

時間は無限ではありません。しかしこぎんは、もしかしたら永遠かも知れない。

そんなまだ見ぬこぎんを探す旅人に、いつの間にかなっていました。そんな3年目。

11月は2つイベントがあります。後ほど情報をアップ致します。

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